よくわかる東名高速【日本の道路解説シリーズ 東名高速】
今回は東名高速について紹介していきます。
道路の概要
まずは、東名高速の基本情報からです。
全長:346.8km
路線ナンバリング:E1
全線開通:1969年5月
正式な路線名は第一東海自動車道で、アジアハイウェイ1号に指定されています。
並行する道路に新東名がありますが、新東名はその名の通り東名のバイパス道路です。
東名高速は、古い構造のため急カーブ・急勾配が多いので、それを解消するために新東名高速が建設されました。
新東名高速と東名高速の2本の道路を建設することで、災害時等に片方が寸断されても、もう片方で走行できる状態をつくることができる。
東名高速の歴史
東京・名古屋間の高速道路を建設する際、中央道経由にするか東海道経由にするかどうかで案が割れました。
案がなかなかまとまらず、両方の道路を建設する法案が通過しました。
しかし、2つの道路を同時に建設するのは予算的に厳しく、経済効果が高いとされた東名高速を先に作ることにしたのです。
それなら、最初から東名高速を建設してしまえばよかったと思うのですが。。。
右ルートと左ルート
東名高速には、下り線の大井松田IC付近~足柄バス停付近と上り線の日本坂トンネル入口付近~日本坂トンネル出口付近に右ルートと左ルートに分かれる分岐があります。
分岐ができた理由は、交通量の増加です。
交通量の増加によって起こる渋滞を解消するために道路の拡張が検討されました。
しかし、トンネルは拡張工事に費用がかなりかかってしまうため、上り線を下り線に転用し、新たに上り線を作り直すことで道路の拡張をしようと考えました。
その結果、下り線の大井松田IC付近~足柄バス停付近では、(旧)上り線を右ルートとし、左ルート2車線+右ルート2車線の4車線化を行いました。
所要時間は殆ど変わらないですが、下り線の大井松田IC付近~足柄バス停付近では左ルートのみ「鮎沢PA」に入ることができます。右ルートからでは「鮎沢PA」に入ることはできません。
これは、左ルートは元々下り線だったのでPAがあるのに対し、右ルートは元々上り線だったため上り線用のPAしかなかったからです。
右ルート(旧上り線)の「鮎沢PA」は現在撤去されています。
これからも、日本の道路について解説していきたいと思います。
次回もお楽しみに!
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よくわかる東名 右ルートと左ルートには大きな差が! 中央道が東名になるはずだった!? 【日本の道路解説シリーズ 東名高速道路】